7.『もて耐』 報告 その1.

もて耐 3年目今年こそ・・・の意気込みも度重なるアクシデントに・・・
ライダー兼メカニックのKAZUがReport 

花まるファンキーズ のカラーリングも鮮やかにピットに雄姿を・・・。
盛夏18日の夜,豊田を出発もてぎに着いたのは木曜日午前2時、チーム全員で車の中で明日からの健闘を祈りビールで乾杯!!
そのまま車中泊…スススス・・・su・su(ーー;)
朝だ!ゲートオープンと共に自分達のピットへ、   ガンマを降ろし準備をする。
今日(19日)行われるのは3本のフリー走行と受け付け & 車検。
フリー走行前にエンジンをかけ暖気をする、各部をチエックしてまずは一安心する。

         しかし、この後に起こる悪夢を誰も知らない・・・!

完璧なマシーンの状態で走った事のないセイちゃんをトップに、目一杯走らす事にする。
そして時間!!『気をつけて・・』とセイちゃんを送り出す。
1週目でピットに戻ってきた。『エンジンが吹けない、あと、クラッチがおかしい!』 何故だ・・?
クラッチを切ってエンジンを吹かすとちゃんと回るらしい!?  取り合えずクラッチを近くに調整して再度送り出す、 
が 今度は戻らずにホームストレートを走っていく。
遅い・・・遅すぎる・・・明らかに遅い、4気筒が2気筒 3気筒と死んでいる様に遅い。
セイちゃんの言葉を何度も頭の中で繰り返す・・・、駆動系なのか?悩む・・・。次ぎの周もストレートを走る・・が・・遅い。
ダメだ、自分が乗らなければ解らない・・・。急いでツナギに着替える。
そして,ピットイン。自分に替わりピット出口で全開に・・・何時もはウイリーするところ。おかしい変だ、吹けない・・・。
1コーナーを曲がり2コーナーまでストレートでもダメだ・・・何度も半クラを使うが走らない・・・。
かぶっている様子でもない、そのまま手を挙げてスロー走行でピットに戻る。

こんな状態は初めての経験、取り合えず 『プラグ』 を点検・・異常なし大丈夫だ。
空ぶかしも吹けるぞ・・。11500回転位まではいつもと変わらない・・・?
メインジェットを替え空ぶかしの状態で何度も様子を見る、走る訳にはいかないので勘で調整してみる。
そして、2本目の走行が・・・2本目は兄貴に走ってもらう。

ピットアウト・・・。1週目 ホームストレートはさっきよりは良い。(本調子ではない・・・)
2週目、3週目も完調ではない・・・。そして4週目、マシーンを押してピットに戻ってきた。

走って駆け寄ると 『物凄い音がしてエンジンが止まった・・・!!』
         焼き付いた と思った。           『よし、エンジンを開けよう』

マフラーを外しシリンダー内を覗く・・・と、  4番がどうもおかしい!キャブを外すとマニーホールドに鉄片が無数に有る。
バランサーをとめている筈の
穴が見えている
ディスクバルブインナーも鉄片を噛み
傷だらけだ・・・。
コンロッドが折れている No.4シリンダーに異常が・・・! シリンダー内にも鉄片が!!
グニャグニャになったコンロッド 修理はまったく不可能だパーツも何も無い!! こんなにも鉄片が・・・。
ガンマ500改 2004年のもて耐も予選すら受けずに・・・燃え尽きる

『ディスクバルブか?』 バルブカバーを外すとディスクバルブは何ともなっていない。
そして、ヘッドカバーを外してピストンを見るとピストンの上に無数の鉄片・・・!!ディスクバルブを外しバルブインナーベースも外す。
何気なく中を覗くとクランクバランスウエイトがクランクより外れているではないか!!。

ダメだ、終わりだ・・・。修理不可能・・・。
(後日、バラしてみるとナント・・・ナント  コンロッドまで折れている)

8月の3,4日の練習走行から不調が気には成っていた。
思えば・・・その頃から前兆はあったのだ。

《チーム全員を集めて状況を話す》   この先どうするのか・・・?!。まだ予選も走っていない悔しいが車検の時間も迫っている。
『RZVを取りに行くか・・・』 単なる私の思い付きだった、

『このままじゃあ帰れネ―よなあ!!』 兄貴の一言がチーム全員を納得させた。
『よし、取りに帰ろう!!』  豊田までの往復に、お金を計算して・・・予算ギリギリ、大丈夫だ。

もてぎに嘆願書を書く、
『豊田まで、車両変更のマシーンを取りに行くので車検を明日にして下さい』 もてぎは返事をすぐくれた。
『OKです、でも絶対事故だけは起こさないで下さい』  もてぎサイドの嬉しい言葉に涙が出そうだった。
そして、午後2時半、豊田に向けて出発した。 
もてぎ、滞在時間は今のところ12時間・・・そして明日の予選編へと続く・・・。
夜を徹して豊田まで取りに帰ったRZV500 電装品やミラーなどを外し次の日の予選に間に合わせた
ガンマに変わるRZV500 まったくの街乗りバイクで何処まで行けるか・・・?チーム全員の熱い期待を背負って・・・。
                                                  Report by KAZU