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「…ん………ふっ……いいか?」 「おう。最高だな。」 先程とは男とゾロが入れ替わっただけで。 サンジがゾロの股間に顔を埋めて、ゾロの砲身を必死にしゃぶっている。 ただ後ろを弄ることはせず、両手でゾロのそれを撫でながら、喉の奥まで咥え込む。 その間、ゾロはサンジの髪を梳くように頭を撫でる。 故意的にその手を耳へと滑らせたり、首筋や項を優しく撫でたり。 もう一方の手では、サンジの感じやすい胸の尖りへと伸ばして。 摘んで、指の腹で転がして、押し潰して、引っ張って。 そんな事をされては、サンジも大人しく続けていられない。 身体を震わせて、辛うじて握っている手で扱きながら。 ふるっ、ふるっと尻が揺れる度に、サンジの後ろでゴクッと唾を飲み込む音がする。 ゾロのちょうど正面、向こう側の部屋の一番隅の床に貼り付けられた男が発しているのだ。 さっき少し緋襦袢の裾を、サンジの尻が見えるか見えないかの位置まで上げてやったからだろう。 ポタポタと落ちるサンジの先走りと、芯を持ったサンジ自身が見えているのは間違いない。 ゾロはそれを時折チラッと見て、くっと愉しげに笑いながら、サンジの頭を撫で付ける。 「やっぱ………でけぇわ……ん……てめぇ。」 「それが好きなんだろ?」 「………ふっ………まあな……。」 サンジが喉の奥までゾロを咥え込んで、ジュッと音を立てて唇でゾロ自身を扱く。 腹筋にグッと力を込めて、射精への欲望を抑え込んで、サンジの顔を上げさせる。 「んだよ。折角このままイかせてやろうと思ったのによ。」 「バカ言え、勿体無ぇ。そのまま横に転がれや。」 「あ?こうか?」 コロンと横向きにサンジが寝ると、ゾロが股間はサンジの顔の目の前のまま、前へと寝そべる。 おいっと抗議の声を上げるサンジを無視して、ゾロがサンジの右足を右手で持ち上げ、サンジの濡れた性器を口に含んだ。 「ああっ……てめ……や、ああ………。」 「てめぇもやれよ。このまま序に解してやる。」 ゾロはサンジを咥えたままそう言うと、サンジのねとつく先走りと自身の唾液で溢れる口内に指を入れる。 そして、直ぐにべとべとになった指を抜いてサンジの後孔に人差し指を滑り込ませる。 ゾロを含むサンジの口から、くぐもった喘ぎ声が上がる。 指を奥へと侵入させる毎に、サンジの声が高くなっていく。 ゾロの手で支えられた太股の先、膝から下が不安定に揺れる。 時折、指がイイところに当たるのか、くっと力が入る足。 指が増える度に、最初締まって、ひくつく腹筋。 ゾロの口の中で、今にも暴発しそうになっている性器。 どれもこれも愛しくて、ゾロはサンジを高める事だけに集中していく。 入れた指が3本になった頃には、サンジはゾロの脚にしがみ付くのがやっとで。 「あああっ……や、ああん…………だ、だめっ……ぞろっ!!」 「ん?もうダメか?」 ゾロが、サンジ自身から口を離して問い掛ける。 その息が掛かるだけで、サンジ自身が可愛らしく震える。 もう限界だろう。 サンジの腰が、本人は無意識だろう、カクカクと小刻みに前後に揺れる。 それをほくそえんで見て、ゾロはサンジの後ろから指を引き抜くと、身体を起こした。 壁に凭れかかって、荒い息を吐く男に向かって胡坐を掻いて。 今すぐにでもイきたいだろう、身体に力の入らないサンジを起こして。 サンジを怒張した己の上へと座らせた……背面座位の格好で。 身体を支えてやって、ゆっくりとゾロを飲み込むサンジの孔の心地よさにゾロが満面の笑みを浮かべる。 サンジはといえば、ふるふると涙を零す自身を隠そうともせず、仰け反ってゾロの頭を片手で抱え込んで喘ぐだけだ。 その誘うように開けられたサンジの唇を、ゾロが見逃すはずも無く。 唇を重ね、舌を絡め合いながら、サンジの大腿を持って上下に揺すってやる。 「ううん……んふぅ………んんんん……。」 「………どうだっ……イイ、か?」 「あああん………ヨ、ヨすぎて…あっ……イっちまうっ!!」 「まだだ。……もちっと、待てや。」 ゾロはそう言って、サンジの膝裏へと手を持ち替えると、グイッと上へ持ち上げる。 上げた瞬間、サンジの嬌声が部屋中に響いた。 サンジの足裏が床から離れ、一層深くゾロを飲み込むことになったのだ。 「やああああっ……ぞろっ、ぞろ………ふかっ…深すぎ、るぅっ!!」 「イイだろ?てめぇの中、さっきより細かく震えてるぜ。」 サンジの足指先が丸まり、ゾロの首に廻されていた手も余りの快感の凄さに、サンジ自身の緋襦袢の合せ目を握って |
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耐えている。 力を込めているせいか、徐々に開いていく、その合せ目から屹立したサンジのピンク色の乳首が覗く。 首筋を舐めていたゾロが、それを見てニヤッと笑う。 「膝裏、自分で支えてろ。」 「え?……な、なに………って、あっ……そこまで……あんんんんっっ!!」 震える手で膝裏を支えるサンジの乳首に、ゾロが後ろから手を廻して刺激を与える。 深く深く挿入されて、感じる乳首を捏ねられて。 限界だったサンジが、己の欲望を弾けさせる。 膝裏を持つ手が離されて、クタッとなったサンジをゾロがそのままにしておく筈はなく。 緋襦袢の袷をガバッと左右に開いて、サンジの両腕を引き抜く。 首筋にキスを落として、その綺麗な背中をするっと撫でて。 「これもいいな。」 呟いて、後ろからまじまじとその姿を堪能する。 薄く色付いた白い上半身と白い脚の間にある、朱い肌蹴た緋襦袢と蹴出しがゾロを扇情する。 「あっ……な…に、また硬…く……うわあああっ……!!」 ゾロがサンジの膝裏へ手を入れてグッと持ち上げると、容赦なく抜き差しを始めた。 ゆっくりとぎりぎりまで抜いてから、一気にその身体を落として。 サンジの孔が、ゾロを完全に咥えているのを男に見せ付けるために。 サンジ自身が、そのゾロの行動で感じている事を男に見せ付けるために。 じゅっじゅっと不規則で淫猥な音が、サンジの艶っぽい声に混じる。 さっき達したばかりのサンジの性器が、勢いを取り戻す。 男の荒い息遣いが、更に酷くなってきて。 それを確認してから、ゾロが最後に思い切りサンジを突き上げる。 「あああああっ!!!」 「くっ………!!」 サンジが白濁を前へ飛び散らせると同時に、ゾロがサンジの最奥に熱いモノを注ぎ込む。 2人ともに荒い息を整えて、顔を見合わせ、深いキスをする。 ゾロの楔をサンジの中に埋め込んだまま。 キスの心地よさとイった後の余韻で、サンジの中がゾロをきゅきゅっと締め付ける。 その刺激で、ゾロの砲身が見る見る内に回復する。 「んんっ………てめっ、また……うん……。」 「当然。まだ1回しかイってねぇ。」 一旦引き抜いてサンジを仰向けに転がすと、すぐさま猛ったそれをサンジの孔へと挿入する。 ゾロの精液で濡れているサンジの中は、ぐちゅぐちゅといやらしい音を立ててゾロを飲み込んでいく。 「結構クるな。」 「……ん、ん?」 絶頂に達した時のものか、サンジの目には涙が溜まっていて。 それがサンジの白い頬を伝い、金糸をするすると流れ落ちて、サンジの下に敷いてある朱い布団に濃い紅のシミを作る。 その色のコントラストが、なんともいえず官能的で。 その涙の後を拭いつつ、髪を撫でてから、ゾロが腰を進める。 そして自身が半分まで入ったところで、サンジの脹脛を持つ。 それをサンジの胸に付くくらいのところまで押しやって、自身が入っているサンジの孔を見つめた。 「ばっ……かやろ………んぅ……な、に見てんだ……?!!」 「てめぇはすげぇな。入り口んとこ、ひくつきながらオレのに纏わり付いてるぜ。」 「やああっ……そこっ、さ……さわん、なっ!!」 「ここはオレしかダメだろ。なぁ、サンジ。」 サンジを折り曲げたまま、ゾロが身体を乗り出してサンジの耳元でやらしい声で囁く。 サンジは真っ赤な顔してゾロを睨み付けたが、先程の拗ねたゾロを思い出したのか、直ぐに悪戯っぽく微笑んだ。 「そう…だ。……あっ………てめぇ、しか……いらねっ…!」 「よし、ご褒美だ。」 望んだ通りの言葉を貰ったゾロが、熱い楔を一気にサンジの中に埋め込む。 サンジが大きな嬌声とともに背を撓らせると、視界に入ってくる貼り付けの男。 すっかりその存在を忘れていたサンジだったが、その姿を見て、苦笑したくなった。 なぜなら、その男は拘束されていた木片を自身で引き抜いていたにも拘らず、その場に座っていたからだ。 その場で、ゾロとサンジの交合を見ながら自慰をしていたからだ。 笑い出しそうになるのを抑えて、サンジはゾロを見る。 目が合って、やっぱり堪えきれずに2人してぷっと吹き出して。 それこそ見せ付けるように、ゾロが猛然と腰を動かしてきた。 サンジも欲望のまま忠実に腰を揺らして、声を殺さずに、ゾロの名と言葉にならない声を発した。 結局一晩、その見世を出ることなく、2人は男の存在も忘れて欲に耽ったのだった。 ゆらゆらと揺れる感覚に、サンジが意識を浮上させる。 目に映るのは、黒地に濃紺の格子柄。 はっと気付いて身体を起こそうとすると、そのサンジの身体を抱えていた人物が声を発した。 「お、気付いたか。」 「てめ……ここ、どこだ?」 すとんと地面に落とされて周囲を見回せば、最初に降り立った港の近くだった。 サンジが身代わりになった女と会った神社の鳥居も、直ぐ近くの丘の上に見えた。 水平線からは今顔を出したのか、太陽の光が神々しいまでに全てを照らし出し始めている。 そんな風景をくるりと見回して、吃驚しながらサンジがゾロを見る。 「お前、よく1人でここまで来れたなぁ。」 感情込めて、感心したようにそういうと、ゾロが顔を顰める。 「女将に送ってもらったんだよ。」 「へ?」 サンジが目を丸くして驚いていると、ゾロが言葉少なながらも事情を説明してくれた。 サンジが意識を飛ばしたのは、もう空も白み始めた頃だった。 困ったゾロが、寝転がったまま動かないサンジから視線を上げると、貼り付け男が目をギンギンにしたまま自分達を見つめ |
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ていた。 仕方なく、ゾロは立ち上がって、その男の傍へと近付いた。 男の着物はベタベタだった。 それもその筈、男は最初のゾロの脅しで失禁した後、ゾロとサンジの絡みで自慰に耽って精液をこれでもかと吐き出して |
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いたようなのだ。 それを目の当たりにして、ゾロはニヤッと勝気な笑みを浮かべて男に言ってやった。 「てめぇは今まで奉仕して貰ってばっかりだったんだろ。ちったぁ努力しねぇと女にも男にも逃げられちまうぜ。」 「……………あんたは?」 「オレか?オレはアイツしか抱かねぇが、アイツ相手に手なんざ抜いた日にゃ次はねぇからな。手を換え品を換え、アイツを |
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満足させるよう努力は惜しまねぇぜ。」 鼻血でも出そうな程に真っ赤になった男が、ゾロの後ろでぐったりと倒れているサンジを見る。 まだ少し余韻の残る艶っぽい微笑を浮かべて寝入るサンジに、今までの目の前に晒された情事を思い返したのか、予想通り |
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鼻の下を真っ赤に染めた。 「相当満足したみてぇだな。なら、ここの始末頼んでもお釣りがくるだろ。頼むわ。」 そう言い捨てると、サンジの元へ戻り、力の抜けたサンジを肩に担いで部屋の外へ出る。 まだ、他の客は寝ているのか、廊下はしんと静まり返っていて。 そこを足音がなるのも厭わずに、スタスタと歩いて出口へ向かう。 階段を下りると、間口の広い玄関に出て。 そのまま帰ろうとするゾロに、後ろから声が掛かった。 「おや、取り戻したのかい?」 「当たり前だ。」 女将の声に振り返りもせず、下駄を履かないまま土間に降り立つ。 暖簾を潜ろうと手を伸ばすと、女将がすたっとゾロの横に並び立つ。 胡散臭げに女将へ目線をくれると、女将が豪快に笑う。 「あんたには礼を言わなくちゃね、色男の旦那。」 「???文句を言われこそすれ、礼を言われる筋合いは無ぇが………。」 ゾロがそう言いながら見世の外へ出ると、女将も付いてくる。 出て右へ曲がるゾロに、港へ行くんならこっちだよと女将が左を指差し、先を行く。 その後ろに付いていってもいいのか少し躊躇しながらも、後に続くと女将が話の続きをしてきた。 何でも、先程の男、見世でも厄介な客だったらしい。 宛がう女郎は大抵3回もする内に相手は嫌だと言い出すのだ。 自分の言い様に扱うのは客として当然だが、女への愛情がまるで無い。 金だけは払いがいいが、女郎の大事な商売道具への配慮が足らない。 潰された女は片手で足らず、でも上客なので無碍にも出来ずに今まで来たのだが。 「あんたが伸してくれて助かったよ。」 「………ふうん。でもよ、あんたの大事な花魁1人逃がしちまったぜ。」 「あの子には幸せになってもらいたいのさ。なんてったって私が禿だった頃に世話になった花魁の娘だからね。」 「へぇ。じゃあ、コイツのやった事は……。」 「願ったり叶ったりってとこさ。感謝してるよ。でも、あんたの連れには迷惑掛けたからね。見世の壊し賃と折半してもお釣りが |
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くるくらいさ。」 そう言って、女将が渡してきたのは幾許かのお金と新品の緋襦袢だった。 目を点にするゾロに、女将が笑いながら前方へ指を差す。 「ここを真っ直ぐ行けば港さ。脇道も無いから迷わないだろ。それはね、あたしからの礼だよ。随分気に入ってたみたいだった |
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からね、旦那。夕べは楽しんだかい?」 「………まあな。できりゃ布団も貰いたいところだがな。」 「ははははっ!いいね、旦那みたいな男は。アレはあの子の形見として私が貰いたいね。」 そこで女将が脚を止めた為、ゾロも一旦立ち止まる。 その反動でか、サンジが背中で身動ぎをした。 それを済まな気に見て、女将が頭を下げてきた。 「ウチの花魁の為に、本当にあんたの連れには悪い事をした。どれだけ謝ってもこの代償にはならない事はわかってる。 |
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でもここでひと言謝らせておくれ。」 「………いい、慣れてる。それに、礼を言われたと知りゃコイツも喜ぶだろうよ。」 「旦那………。」 女将はもう一度深々と頭を下げると、今来た道を帰っていった。 「そっか。」 サンジが嬉しそうに笑う。 自分のした事に対して、サンジは必要以上に気に掛ける。 それが例え一方に良くても、他方に責められれば、余程善悪がハッキリしていない限り悩むのだ。 案の定、ゾロの顔を見て表情を曇らせる。 「てめぇには、悪い事したな。」 「ん?気にしてねぇっつったら嘘になるが、仕方無ぇと諦めるさ。だが、二度目は御免だぞ。」 「…………ホント、済まねぇ。」 「もう、謝んな。今までに無ぇ島に来て、環境も服装も周囲を取り囲むモノ全てが違うんだ。非日常的空間に飛び込んで、 |
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血迷ったとでも思えばいいさ。」 「………ゾロ、てめぇ……。」 「それによ―――」 「ちょっと!!あんた達っ!!!」 ゾロがそこまで言った時、後ろから物凄い音量の怒鳴り声が降ってきた。 聞き覚えのある声と台詞にゾロがちっと舌打ちし、サンジがメロリン顔で振り向く。 そこには2人をギッと睨み付けるナミが、仁王立ちで立っていた。 「一体、今までどこで何してきたのよっ!!」 「ナミすわ〜〜〜〜ん、怒った顔もなんとキュートなっ!!」 「何だよ。てめぇに迷惑掛けてねぇだろ。」 目をハートマークにしてくねくね踊るサンジを面白く無さ気に見ながら、ゾロが頭をガリガリ掻く。 ナミから視線を逸らしてそう言うと、そんなゾロの頭にボンと何かが飛んで来た。 咄嗟にそれを顔の前でキャッチすると、それはゾロのぶった斬った帯だった。 「あ?てめぇが何でこれ?」 「何でじゃないわよっ!!鍛冶屋のおじさんが困って私のとこに持ってきたのよ!何でも木戸も障子も壊されて、刀の修復代も |
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一銭も払わないでどっか連れてかれたっていうじゃないっ!!詐欺だって騒がれるのを抑えたのは私なんだからね!!」 「そりゃ、悪かったな。」 「あんたの言い草は全っ然謝ってるように聞こえないのよっ!!!」 「…………。」 怒り狂っているナミに最早何を言っても無駄と踏んで、ゾロは黙り込む。 サンジが何とかナミを宥めようと口を開こうとしたが、そこへナミの怒涛の台詞が雪崩れ込んできた。 「大体、どうしてどこの島行っても何か問題起こすのよ!!ゾロっ、い〜いっ!!刀の修復代と鍛冶屋さんへの弁償代、後 |
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私への慰謝料全てひっ包んで、その3倍プラス端数切り上げで1000万ベリー、あんたの借金に上乗せしておくからねっ!!」 「1000万ベリーって………そもそも3倍とか端数切り上げって何だよっ!!!」 「覚えやすい数字にしてあげたんだから、感謝して貰いたいわね!その帯だって借りたヤツでしょ!斬ったりしたら買い上げで |
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しょうがっ!!」 「え……えと、ナミさん、実はこれは……。」 「サンジくんっ!!!」 今までゾロに向けられていた怖い顔が、サンジの方へ矛先を変えてきたので、サンジがえ?と固まる。 ナミはサンジの身体を指差しながら、言い切った。 「その衣装、借りたヤツじゃないでしょっ!!紛失も買い上げなのよっ!!」 「えっ?!!!だって、これは―――」 「問答無用っ!!!」 ビシッと言われて、サンジが仕方なくレディ専用の笑顔を引き攣りながらも浮かべる。 「どうして大人しくできないのかしら。ルフィも動きにくいって衣装破っちゃうし。あんた達はどこへいってもやる事いっしょだから |
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嫌になっちゃうわっ!!!」 ナミの言葉にゾロもサンジも首を傾げる。 傾げて、視線をナミから互いに移して。 ブブブーッと吹き出した。 環境も慣習も何もかも違うこの島で。 衣装も替え、今までに無い出来事にあって。 結果、どうなったかといえば………。 サンジが女に甘くて。 何らかの事件に巻き込まれて。 ゾロとサンジがイチャついて。 ゾロの借金が増えて。 今までと何ら変わらぬ結末に終わったのだ。 例え非日常的な空間で、非日常的な経験をしたとしても。 自分達は今までと変わることなく、傍にいるのだ。 それがわかって、気に掛けすぎていた事をゾロもサンジも笑わずにはいられない。 互いの肩をバンバン叩いて笑い転げる2人に、ナミが訝しげな表情を寄越す。 笑いすぎて涙目になって、それでも尚笑い続ける2人に呆れてナミが刀をゾロに投げ付ける。 それを受け取り、ナミにすんなり礼を言うと、驚いたのかナミがきょとんと目を丸くする。 漸く笑いを抑えて2人がナミに笑顔を向ける。 「悪かったな。」 「ごめんね、ナミさん。」 「………そう素直に謝られると、何か気味悪いわ。とにかく出航時間も近いから準備しましょ。」 「あいよ。」 「は〜い、ナミさんっvv」 3人で船へ向かえば、脇からルフィがゾロに巻き付いてきて。 ウソップとチョッパーがサンジの格好を見て、何つーカッコしてんだと驚く。 それを後ろからロビンが見つめて、興味深そうに微笑んで。 いつもの服装に戻り、いつものように出航する。 船の上では……。 ルフィがメリーの上で前方を愉しげに見つめ。 ウソップが仕入れた材料で何とか星作りを始め。 チョッパーが薬の整理をし。 ナミがさっきまでいた島を海図を描き込み。 ロビンが日記に今回の島で見たものを記し。 ゾロが後甲板で昼寝をし。 サンジがラウンジから顔を出して、「お茶の準備が出来たぞぉ!」とクルーを呼び集める。 日常的なGM号の風景だ。 だがしかし、1つだけ今までと違う事がある。 それは………。 「なぁ、コック。今夜はこれ着てヤろうぜ。」 「………てめぇ、相当気に入ったな。」 「てめぇの白い肌に、この朱が染み込んでいくみたいで最高だからな。」 「………仕方ねぇな。付き合ってやるよ。」 ゾロとサンジの情事のバリエーションに、サンジの緋襦袢姿が加わった事。 それは、2人だけの艶っぽい変化なのだ。 END |
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リク内容遵守。
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緋襦袢を肌蹴させて、サンジの色白の肌と緋襦袢・蹴出し・腰巻の朱とのコントラストに欲情するゾロv
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